勝海舟に出会ってからの竜馬は、急成長を遂げていった。師を越え、当時あまりにも独創的な思想を持ち、それを経世済民の観点から、“日本”に説いてゆく。それを竜馬は、その当時たったひとりの“日本人”として行動した。そして、彼一人が、船中八策を考え大政奉還へと誘う。
ただ、そこぬけに明るい下級武士が、日本を動かし、無傷で、世界の舞台に立たしめた。
“坂本竜馬は幕末の奇跡と言われた”とあるが、まったくその通りだと思う。
最後は涙なしには読めず、最後の行を胸に刻むべく、敢えて、ここに記しておこう。
“しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押しあけた”