父について勉学を人一倍努力していた。
真田志摩と人気を二分するほどだった。
ある日、肝試しを持ちかけられる。
皆神山に昇る。
そこで翼のついた、白く光る大きな筒に遭遇する。
象山は父の遺志を継ぐ。
正学(儒学)を修め、洋学を学ぶ。
砲術も学びはじめる。
世は異国船が出没するようになっていた。
藩主である真田幸貫が老中に。
象山は次々と斬新な献策を上げる。
なかなか策は通らない。
しかし、海防を任されるようになっていく。
江戸へ出て「海舟書屋」を開塾。
勝驎太郎、吉田寅次郎、河井継之助、小林虎三郎…。
そのころの塾生は、幕末に活躍。
象山は驎太郎の妹・順と結婚。
しかし幸貫がたおれ、象山もお役御免へ。
寅次郎と象山は異国船乗船を画策。
寅次郎は長崎まで出向くが失敗。
そんななかアメリカの黒船が来航。
寅次郎は密航に失敗。
象山も扇動した罪で松代に蟄居させられる。
松代で象山は長い蟄居生活。
順を相手に空を飛ぶことに熱中しはじめる。
そんな象山を人びとは憐れむように。
継之助が象山のもとに。
象山は少年の頃に見た白い筒を、具現化しようとしていた。
その「びばな」は今で言う、気球に羽根が魯のようについていた。
実験は皆神山で。
成功。
しかしすぐに墜落。
藩から厳しく注意される。
勝驎太郎が海防に乗り出し、咸臨丸で出航。
象山は、その先の空防を考えていた。
* * *
その後、有力公家の招きで京へ上洛した象山。
ご存じのように、その後、暗殺されてしまう。
「空は誰のものでもない…」
今もまだ、空に境界線はない。
県歌「信濃の国」にも出てくる英傑だ。
これまで身近に感じながらも、どんなことをしてきた人なの?
まったく知らなかったので、本書を読ませていただいた。
著者の仁木英之さんは信州在住だそう。
また、信州ゆかりの人を取り上げていただければ、うれしいです。
ちなみにカミサンは「僕僕先生」のファンです。



