2013年4月4日木曜日

我ニ救国ノ策アリ 佐久間象山向天記

少年時代から象山は身体がガッチリ。
父について勉学を人一倍努力していた。
真田志摩と人気を二分するほどだった。
ある日、肝試しを持ちかけられる。
皆神山に昇る。
そこで翼のついた、白く光る大きな筒に遭遇する。

象山は父の遺志を継ぐ。
正学(儒学)を修め、洋学を学ぶ。
砲術も学びはじめる。

世は異国船が出没するようになっていた。
藩主である真田幸貫が老中に。
象山は次々と斬新な献策を上げる。
なかなか策は通らない。
しかし、海防を任されるようになっていく。
江戸へ出て「海舟書屋」を開塾。

勝驎太郎、吉田寅次郎、河井継之助、小林虎三郎…。
そのころの塾生は、幕末に活躍。
象山は驎太郎の妹・順と結婚。
しかし幸貫がたおれ、象山もお役御免へ。

寅次郎と象山は異国船乗船を画策。
寅次郎は長崎まで出向くが失敗。
そんななかアメリカの黒船が来航。
寅次郎は密航に失敗。
象山も扇動した罪で松代に蟄居させられる。

松代で象山は長い蟄居生活。
順を相手に空を飛ぶことに熱中しはじめる。
そんな象山を人びとは憐れむように。
継之助が象山のもとに。
象山は少年の頃に見た白い筒を、具現化しようとしていた。
その「びばな」は今で言う、気球に羽根が魯のようについていた。
実験は皆神山で。
成功。
しかしすぐに墜落。
藩から厳しく注意される。

勝驎太郎が海防に乗り出し、咸臨丸で出航。
象山は、その先の空防を考えていた。
*   *   *
その後、有力公家の招きで京へ上洛した象山。
ご存じのように、その後、暗殺されてしまう。
「空は誰のものでもない…」
今もまだ、空に境界線はない。

県歌「信濃の国」にも出てくる英傑だ。
これまで身近に感じながらも、どんなことをしてきた人なの?
まったく知らなかったので、本書を読ませていただいた。

著者の仁木英之さんは信州在住だそう。
また、信州ゆかりの人を取り上げていただければ、うれしいです。
ちなみにカミサンは「僕僕先生」のファンです。