江戸で屈指の道場だ。
変わった修行。
いつの間にか強くなっていく。
中津川祐見は門人の村上兄弟と仲良くしていた。
その伝手で、松平家へ仕官の道が開ける。
村上と安兵衛の叔父である菅野は派閥で敵対関係。
そんななか、村上(弟)と菅野が果たし合いをすることに。
理由は他愛もないことだった。
祐見は村上が有利にことが成るように画策する。
まず、甥である安兵衛をなきものにしようと考える。
そうとは知らない安兵衛。
伊佐子と夫婦の契りを交わし、奉公先へ帰る安兵衛。
幸せの絶頂。
しかし伊佐子は祐見門人のうらみを買っていた。
矢を撃たれ、亡くなってしまう。
そして、そのころ祐見門人に襲われる安兵衛。
しかし、安兵衛は強くなっていた。
返り討ち。
奉公先へ着くと、叔母から菅野を助けてほしいという手紙が。
場所は高田馬場。
安兵衛は、あくまで助太刀という形。
しかし祐見方は思った以上に卑怯だった。
祐見と相まみえ討ち勝つ。
菅野の叔父も村上兄弟を成敗。
しかし老齢の叔父は力尽きる。
メンツを保ちつつ安らかに世を去るのだった。
沙汰が決まるまで一時身を隠す。
そんななか伊佐子が亡くなったことを知る安兵衛。
改めて祐見をうらむ。
そして、落ちてしまったことを感じずにはいられなかった。
安兵衛は一躍時の人に。
天狗になる。
それを広沢らに看破され、恥じらう安兵衛。
頭を冷やすため越後へ。
じつは、安兵衛には腹違いの弟がいたことが判明。
しかし、彼は江戸へ丁稚奉公に出ていた。
お秀は、鳥羽の庇護のもと船宿を経営していた。
その宿に通りがかった安兵衛。
偶然そのことを知り無事を喜ぶ。
弟のことを調べてもらう。
陰ながら会うこともできた。
赤穂藩の堀部弥兵衛という老武士。
安兵衛をいたく気に入り養子に請う。
中山家を再興したい安兵衛。
しかし、その熱意に根負け。
堀部安兵衛となるのだった。
それから数年。
とうとう、あの事件が起こるのだった。
* * *
なんという数奇な運命。昨日の敵は今日の友だったり、その逆だったり。
それにしても、安兵衛はたくさんの人に支えられて生きた。いや、彼が特別な存在だったのか、そもそも人を惹きつける魅力があったのか。確かにかっこよかったようだけど、それだけじゃない男の魅力を感じる。
最後の運命にも、まったく臆することなく立ち向かっていく、その男振!!



