2009年4月30日木曜日

疾風六文銭 真田三代と信州上田

 昨今、戦国武将ファンの女の子が急増していて、“歴女”なんて言われているらしい。今日の朝の“めざましテレビ”でも取り上げられていてビックリだ。オイラは男だけど、その動きに完全に乗っかってるカタチになってしまっている(^ ^;
 自分は長野県上田市の出身なのだけれど、一昨年、上田市・小県郡を中心に新聞に折り込まれて配られているミニコミ紙、週刊上田から「疾風六文銭 真田三代と信州上田が発刊された。このガイド本。オイラも少し制作のお手伝いをさせてもらった。
 地元だし、今まで興味はあった真田氏だけれど、なかなか史実を知ることができなかった。しかし、この本にたずさわったおかげで、自分のなかで歴史への好奇心の扉が開かれた、と言っても過言ではないだろう。
 見やすくて内容が充実しているし、最新の歴史研究に基づいているので、コアな真田氏ファンにも興味深い内容となっているようだ。
 気になる人は“週刊上田”に連絡してみては!?

2009年4月29日水曜日

私本太平記(三)

 後醍醐天皇ごむほん!
 天皇が謀反を起こすというのも変な話だよねぇ、と作者も言っているが、その乱もあっという間に、鎌倉方に掃討されてしまい、後醍醐天皇は隠岐の島流しに。楠木正成は急造の赤坂城に立て篭る。無謀とも思える篭城も正成の謀計で、後醍醐天皇の息、大塔ノ宮と熊野深くで落合い再起を待つ。
 天皇護送の任を受け持つのは、高氏と公私ともに因縁のライバル、佐々木道誉。
 彼は後醍醐のカリスマ性に魅かれつつも、野心も内に秘めながら、とりあえず任務を果たす。この辺りから、高氏と道誉の関係も少し変わりつつあるようだ。大望を前に私怨を捨てるか? 道誉は、宮方、鎌倉方、二股かけてどっち付かずのイヤラシイ男だと思ってしまう。
 かわいそうに。やっぱりその影で泣きをみる女性がいる。藤夜叉という女性はこのふたりの男に翻弄され続けていた。

2009年4月21日火曜日

私本太平記(二)

 一方、楠木正成。どんな人物なのか?
 多分、後半で足利氏ともっとも対立するであろう人だと思うのだが、この時点では、温和な一地方の大名でしかない。天皇に権力を復帰させたいと願う、日野俊基の言葉も一蹴している。
 あと気になるのが、服部元成と卯木夫婦。宮内から駆け落ちしてきたふたりが、六波羅探題の追手から、右往左往と逃げながら楠木家を頼る。卯木は正成の妹だったのだ。しかし正成は、保身からあっさり卯木夫婦を追い出してしまう。この夫婦が、のちにどういう役割を果たすのか? この巻では分からない。
 そんななか、時は乱世の予感。正成にも出征せよとの勅使が…。

2009年4月10日金曜日

私本太平記(一)

 源平時代、戦国時代、幕末時代はたくさん小説も出ているのだけれど、この太平記が描く南北朝時代は、足利尊氏が室町幕府を開いたぐらいしか知識がないので、あえて挑戦してみることにした。…が、巷にあふれる戦国武将と違って、南北朝の武将は、名前は聞いたことがあるぐらいなので、導入部はちと読みづらい。それに、天皇家・源氏・北条家の血脈などを理解しないと、なかなか読み進められない箇所が多々あるようて…。巻末に系譜図があるにはあるけど。
 そんななか、足利高氏(尊氏)の人となりがおもしろい。なにがおもしろいって、ダメダメなのだ。ノッケから女がらみでひどい目にあう始末。
 しかし、先々代の遺書によって高氏の運命が大きくうねりを変えてゆく。