2013年1月19日土曜日

楊令伝(三)盤紆の章


とうとう方臘が立つ。
“喫菜事魔”は燎原の火だ。
瞬く間に江南に広がる。

北では宋金同盟が成る。
幻王軍は、李媛の重装備部隊と連携。
燕京のまわりを崩す。
残りの遼禁軍を宋禁軍が叩くよう仕向ける。

聞煥章暗躍。
遼の北。
耶律大石と密談。
耶律淳を帝に立て、燕雲十六州を独立させる考えだ。
うすうす李富も感づいている。

王進のもと、張平・花飛麟。
楊令と邂逅。
その後、張平の父・張横が二人を迎えに行く。

とうとう、童貫に勅許がくだる。
しかし、南北に軍を分けなければならない。
童貫は江南の乱に充たる。

海天の西に新しい塞。
そこに入る楊令。
みなが集まる中、颯爽と頭領の座に昇る楊令。
“替天行道”の旗が掲げられ、塞は“梁山泊”となる。
*   *   *
息子・方天定をあっけなく殺す方臘。
颯爽と梁山泊に昇る楊令。
ここのクダリは、読んでいて身震いがするようだった。
漢の清々しい荒々しさが、強く感じられる。

それにしても、宋とその周辺が入り乱れはじめた。
オイラの頭がついて行くのに必死になってきた。
ここに書いてあることも、かなり断片的になってきた。
ご容赦を。
改めて北方謙三氏に、敬意を表したい。

2013年1月15日火曜日

楊令伝(二)辺烽の章

武松は楊令と立ち会う。
吸毛剣で右手を切られる。
楊令と焼いて喰う。

梁山泊軍は太湖の洞宮山・洞庭山に。
新たな拠点となりつつある。

童貫は禁軍をさらに強固に。
調練として地方を巡回。
そんなとき、岳飛という少年に出会う。
少年に何かを見出す童貫。
しかし禁軍に引き抜こうとはしない。
「型にはめない方がいい」
童貫は、とっさにそう思った。

杜興が李応の娘・李媛の副官となる。
李媛は亡き父の遺志を継ぎ、重装備部隊を

方臘が仮面を脱ぐ。
呉用と、青蓮寺により入れられた宋の元将軍・許定。
侮っていた方臘の力に震撼す。

呉用と楊令が会う。
南の乱と、北の争い。
これを利用して梁山泊再興の時を稼ぐことに。

岳飛は独自で、傭兵団を結成。
村々の用心棒をしながら流浪。
そんなある日、黒い騎馬隊と遭遇。
それは幻王(楊令)の黒騎兵だった。
不意打ちをする。
しかし負ける。
弱さを痛感した岳飛は禁軍へ。
*   *   *
楊令は、自らに“生ききる”ことを課していた。
宋を倒す。
その先の新しい国の有り様は、少しは良くなっても、また同じなのか…。
それに関わる気持ちは、楊令にない。

武松は、拳を落とされ、憑き物が落ちたように明るくなった。
宋江の命を絶った吸毛剣で、拳を絶たれた。
武松にとって、そこに大きな意味があったようだ。

方臘に魅力を感じる呉用。
梁山泊の思想と、喫祭時魔の宗教は相容れない。
しかし、それ包括してしまうような魅力を感じるのだった。

楊令と方臘に共通するのは、国と戦う男の生き様だ。
その跡にはあまり興味を示していないことだ。

2013年1月1日火曜日

楊令伝(一)玄旗の章


あれから3年が経っていた。
燕青たちは、梁山湖から銀を引き上げた。
呉用が生きていた。
宣賛と同じように顔が崩れている。

顧大嫂や孫二娘たちは、新しい荘に。
そこに、花栄の息子・花飛麟が。
暗い強さを秘めていた。
扈三娘に負ける。
秦明の妻子・公淑と秦容を子午山へ。
王進たちと出会い、自分の弱さを思い知らされる。

李俊は水軍をまとめて沙門島に。
張清の妻・瓊英が日本と交易を開く。

呉用は南。
蠍村の保正になりすます。
江南で“喫菜事魔”という宗教が広がりつつある。
その中心の方臘に近づく。

遼の東。
女真の国・金が建てられていた。
阿骨打は皇帝となっていた。
しかし、部族間の足並は揃わず。
平定に腐心していた。
そこに大きく関与する“幻王”。
阿骨打の弟という噂。
すさまじい戦をしていた。
燕青と武松は“幻王”に会いに行く。
果たして、“幻王”はあの楊令だった。
*   *   *
楊令は別格として、侯真、花飛麟、張平、郝瑾、秦容。
息子たちを中心に登場する。
志を継ぐものたちの成長が、今から楽しみ。
そして、岳飛。
北は金と遼。
南は方臘の“喫菜事魔”。
乱世の予感。