2012年9月30日日曜日

オーデュボンの祈り


たまには毛色の違うものを読もう。
…と、前々から気になっていた伊坂幸太郎を手に取る。

正直、ミステリーは、ほぼ読んだことがない。
もっぱら、カミサンがそちら専門。
なので、いろいろ感想を聞く程度。

感想からいくと「楽しめた」。
やはり先が気になり、グイグイ読めた。

ネタバレ。
予想した展開だったが、城山が以外と呆気なかった。
…あと「優午」は、「生返る」と思うよ。

2012年9月29日土曜日

水滸伝(十九)旌旗の章


童貫の首。
それで終わる。
楊令。
史進。
駆ける。

じわりじわり。
包囲されていく。
落ちていく星たち。

梁山泊の鐘。
散ってゆく星たち。

なだれ込む宋兵たち。
楊令はその梁山泊へ。

宋江は待っていた。
「替天行道」の旗。
楊令に託す。
吸毛剣が宋江の血を吸った。
飛んでくる矢。
崖を飛ぶ。
「生きてやる!」
岩から岩へ。
「見とどけてやる!」
*   *   *
受け継がれる志。
待望、大望の「楊令伝」へ。
そして「岳飛伝」。

その前に「一旦、ブレイクです」。
しばし、大水滸から離れることにしたい。

水滸伝(十八)乾坤の章


童貫再び出動。
対する梁山泊は呼延灼が大将。
宣賛、一か八か、連環馬の計。
緒戦で禁軍に大勝。

楊令が梁山泊へ。
あいさつまわり。
それぞれの再会。
そして、父・楊志の赤い札をもどす。

二竜山の防壁は一枚ずつ剥がされていた。
その対峙は一年がたっていた。
秦明はじめ、解珍など古参が三千で残る。
楊春や楊令など若輩が七千で討って出る。
楊令は類希なる用兵。
敵の将軍・周信を討ち取る。
しかし、二竜山は落とされた。

唐昇が北京大名府に現れる。
守備軍・董万は怪しみながらも、命に従う。
じつは梁山泊を招き入れる策。
まさかの三たび。
北京大名府は陥される。
童貫は対峙を解いて、北京大名府へ。

女真族の阿骨陀は、遼に反乱。
女真の建国を目指す。
梁山泊は女真族を援助していた。
楊令は阿骨陀と気が合った。
しばらく行動をともにする。

呉用の策で、開封府を襲撃。
あわよくば、帝を暗殺と考えた。
しかし、李富と李師師率いる青蓮寺に阻まれる。

北京大名府を収拾した童貫。
持久戦を考えていたが、開封府襲撃でそれができなくなる。
副官の鄷美が前衛で、再び梁山泊へ。
梁山泊軍は鄷美を討つ。
しかし、扈三娘を助け、林冲が戦死。
*   *   *
とうとう、楊令が子午山を下山し梁山泊へ。すでに一軍を率いる器。
まさかの林冲、死す。
あの不死身かと思えた林冲がいなくなってしまった…。
そして、楊令が林冲騎馬隊を引き継ぎ、童貫に肉薄す

水滸伝(十七)朱雀の章


武松と李逵は女真の地へ。
北の国境を脅かすよう、工作する。

偽の和平工作。
侯健は高俅に近づき贅沢な暮らし。
戴宗はそれを嫌う。
息子は斉州の支店。
だまされて働いているところを顧大嫂に拾われる。

童貫が本格的に動く。
ターゲットは双頭山。
董平が野戦に討って出る。
相手は童貫・副将の鄷美。
後ろに童貫の騎馬隊。
鄷美は我慢強い戦。
董平は互角に戦った。
最期は童貫が直接手を降す。
それが、敵将への礼儀だと…。

武松と李逵が魯達を子午山へ。
魯達の死は近い。

和平交渉。
解珍が梁山泊の名代に。
高俅の脅しにも平然としている。
さらに魯俊義が、自分の死を有効に使う。
これで、ほぼ信じさせられた。

春・秋風山には、鮑旭が一千で籠っていた。
童貫は周信をおいて見張っていた。
蕭譲と金大堅。
それぞれ、蔡京の偽の印鑑と文書を作成。
戴宗がそれを持って、北京大名府へ。
蔡京の娘婿をだまして、動かす。
おかげて、鮑旭たちは梁山泊へ。

和平交渉は、もういらない。
解珍や燕青も開封府を脱出。
侯健は妻を探す。
しかし高俅につかまり、妻ともども殺される。

燕青は李師師に近づく。
李師師は燕青の正体は分かっているようだ。
それでいて抱かれる。
妓館には帝はもう来ないようだ。
燕青はその足で梁山泊へ。
梁山泊には主だったメンバーが集まっていた。
みんなの目前で魯俊義は果てる。

魯達は楊令にすべてを伝えようとしていた。
まず「替天行道」。
「女」。
そして「父」のこと。

さらに童貫は攻める。
二竜山攻防。
梁山泊はほぼ全軍。
関勝死す。
張清の飛礫が童貫の額を打つ。
禁軍撤退。

致死軍vs高廉軍。
公孫勝はここで高廉の首を取る。
しかし、その代償は大きい。
劉唐と楊林。
とりわけ劉唐には思い入れがあった。
劉唐は林冲に援護を頼んでいた。
それで救われた。
撤退中、公孫勝ははじめて過去を語る。
その相手は、あの林冲だった。

闇塩の道がはじめてあばかれた。
燕青は聞煥章の独自の密偵に着目。
孔亮に探索を依頼。
呂牛を突き止める。
しかし、聞煥章の護衛・文立と刺し違える。

魯達は楊令に百八の漢たちの話を聞かせる。
そして、“病”という内なるものに負ける無念さ。
その無念を、楊令たちに見せつけて、自ら逝くのだった。
*   *   *
公孫勝が林冲に過去を明かすジーンにグッとくる。
ライバルであり、いつも顔を合せればけんかばかりのふたりだが、根っこの部分は通じ合っているのだと思った。
関勝が逝き、致死軍の面々が相次いで逝き、そして魯達までもが逝ってしまった。嫌が応にも、梁山泊に暗雲がたれこめていた。

水滸伝(十六) 馳驟の章


侯健は、戴宗と高俅をつなぐ。
侯健は高俅の庇護を受ける。
仕立て屋を大きくしていく。

晁蓋を暗殺した史文恭。
孫二娘に近づく。
これにより柴進と、再婚した夫である裴宣が殺される。
孫二娘は史文恭に、ふたりの夫を殺されてしまった。
史文恭は、劉唐によって討たれる。

孫新は、義姉の楽大娘子に手を焼いていた。
楽大娘子は楽和の姉であり、兄・孫立の妻。
兄のため我慢していた。
聞煥章が化けて、義姉に近づいた。
見破れず、孫新はむごく殺される。
孫立は、だめになった妻を排除した。

王英は女のところ。
そこに扈三娘が乗り込んできた。
命からがら逃げ出す王英。
そのまま逃げ込むように仕事に没頭。
扈三娘と女はふたりとも身重。
梁山泊へ。

童貫がわずか五千で移動。
それをたまたま調練中の史進が見つける。
チャンスとばかりに戦いを挑む。
しかし、騎馬隊はきりきり舞い。
その光景に絶句する史進。
逃げるのがやっと。

公孫勝は、開封府で袁明を暗殺。
前回、樊瑞が失敗した原因。
側近の洪清の存在に、燕青が対峙。
凄まじい戦いの末、洪清を倒す。

青蓮寺は李富がトップに。
ある日、死んだ袁明からの手紙。
妓館へ。
李師師と会見。
帝の寵愛を受け、耳目としても活動していた。
帝直々の勅命で、李富は李師師を青蓮寺に迎える。
*   *   *
童貫が重い腰をあげ、ナゾの女・李師師登場。
どう梁山泊を追い詰めていくのか。
袁明が死に、高俅がどう動くのか。
とうとう終盤へ。
どうなる!? 梁山泊。

水滸伝(十五)折戟の章


官軍vs梁山泊。
禁軍の一部が流花塞を攻める。
しぶとく攻める。

宣賛。
一計を案じる。
といっても賭けのようなもの。
ケガ人まで動員。
その隊をまとめる黄信。
死ぬ気で敵将を討ち取る。
北京大名府を占拠。
黄信は憑物が取れたのか…。
赤黒いものを吐き出し復活!

官軍に撤退の“勅命”。
流花塞攻めの宿元景。
特攻。
花栄の矢に散る。

石梯山。
張清を仲間にしたい。
魯達は暗躍する。
田虎たちは、その計にハマる。
鄒淵は、魯達の恐ろしさを知る。

王英と扈三娘が結婚。
美女と野獣。
いつ別れるかみんなで賭ける。

梁山泊は、時を稼ぐため、講話派を偽装することに。
侯健が高俅に近づく。
戴宗がそれをサポートする形。
*   *   *
宣賛の一計で、何とか危機を脱した梁山泊。しかしその犠牲は大きい。穆弘はじめ、名のある豪傑たちが、バッタバッタ倒れてく。容赦なし。
その変わり、民衆はこの大戦を「梁山泊の勝利」と捉え、梁山泊入りを希望する民衆は加速度的に増えていく。
はたして、前のめりに倒れていった漢たちの意志は受け継がれていくのか!?

水滸伝(十四)爪牙の章


宋江の父が死ぬ。
最期は武松と李逵が看取る。

張横の次男・張平は手癖が悪い。
長男を梁山泊へ。
次男を伴って旅にでる。

李富と聞煥章は偽の叛徒の塞を南に築いていた。
梁山泊ではこれを看破。
石挺山に武松と李逵が入って対向の塞を築いていた。

張横は石挺山で張平の身の振りを武松と考える。
王進のもとへ。
張平は楊令たちと暮らし始める。

樊瑞たちは青蓮寺トップ・袁明を狙う。
あと一歩。
洪清に阻まれる。
瀕死の樊瑞。
梁山泊に戻るが、死の足音を静かに聞くのだった。

官軍が本腰を入れてきた。
流花塞を起点に梁山泊の精鋭が展開。
禁軍・趙安とにらみ合い。
穆弘と項充がまさかの突込み。

石挺山。
田虎たちの賊徒は青蓮寺の傀儡。
魯達たちは目と鼻の先「本物」を演じる。
そこへ張清率いる傭兵軍団。
するどい“飛礫”で、ごあいさつ。
鄒淵怒る。

清風山。
解珍が燕順を訪ねる。
燕順は二竜山を救う決意をする。
八日間の鉄壁の守り。
大岩を転がし落とす。
最期に董万にひと泡吹かす。

流花塞。
南京応天府軍の将軍。
死にものぐるいで攻めて来る。
花栄の強弓が、それを射抜く。
喝采。
*   *   *
石挺山で魯達が「宋江殿のそばでなら、人間でいられる…」と言う言葉が印象に残る。誰でも自分は何のために生きているのか考える。魯達の考え方はクールだ。しかし、形は違えど、生きるための糧というか、支えというものを持っている。それが“志”なのか…。

水滸伝(十三)白虎の章


青蓮寺の威光。
それは禁軍も動かしつつある。
趙安。
かつて呼延灼とも交誼があった。
しかし官軍の将軍に。
聞煥章も一目を置く。

流花塞に呉用はこだわっていた。
水軍の整備がまだだ。
李俊は増員を何度もかけあう。
そこまで手が回せない。
北京大名府軍とぶつかり楽勝。
水軍も活躍。
でも後回し。

李富と聞煥章。
北京大名府軍の将を粛清。
そして、選んだ将・董万を配置。

趙安率いる禁軍。
流花塞へ。
数万。
梁山泊と大規模な対峙に。
呼延灼・穆弘・秦明・関勝。
違和感を感じる。
それが何なのか。

双頭山。
まさかの北からの攻撃。
董万率いる北京大名府軍三万。
秋風山と春風山。
李忠・鮑旭・孫立。
朱仝。
それぞれ山から、しつこく大将を狙う。
何度も何度も…。
わずか六百で秦明が加勢。
林冲・史進たちが駆けつけた。
そのときはすでに李忠・孫立は戦死。
朱仝は駆けつけたのを見届けて逝く。

双頭山の悲劇。
呉用が流花塞にこだわり過ぎた結果だった。
呉用は抱えすぎていた。
みんなに攻められた。
宋江が仲裁。
宣賛が流花塞の軍師に入る。

流花塞の水軍。
まだ人員に乏しい。
官水軍の造船基地を叩くことに。
童猛率いるの水軍に孔明たちが乗り込む。
孔明たちが基地に火を掛け大成功。
しかし、孔明は部下を助け、帰らなかった。
*   *   *
雷横と一緒だった朱仝も逝く。その死に様は楊志と同様に、死を越えて戦いながら死んだ。
孔明は、部下たちを助け、童猛の舟に向かって、二回剣を前へ振った。“行け!”の合図だ。童猛は、燃えさかる炎をバックにしたその姿が、眼に焼きついて離れない。分かるなぁ、その気持ち。
ふたりとも漢の死に様だ。
死ななければならないのなら、こう死にたいと思わされる名場面だ。