しかし、京へ戻るとそれが帳消しのような状態に。
命がけの仕事が報われない。
この間、縁あって新選組の土方が訪ねてきりする。
江戸へ戻った勝。
長男の小鹿がイギリス留学に落選。
勝は私費で、アメリカに小鹿を留学させる。
そんな間に、病弱だった次男の四郎が亡くなる。
勝家にはいろんな人びとが出入りしていた。
新徴組の山口三郎。
かたや薩藩の益満休之介。
よく考えればすごい状態だ。
一橋慶喜が十五代将軍に。
孝明天皇が亡くなり、巷では「ええじゃないか」が流行。
坂本竜馬が立役者となり薩長同盟。
時代は濃縮したように動いている。
勝は軍艦奉行から海軍奉行へ。
諸外国との調整役になったり…。
そんななか土方が訪ねてきた。
土佐の後藤象二郎が中心となって大政奉還を建白したらしい。
佐藤与之助の報告から、その影には龍馬の活躍が。
しかし龍馬は暗殺されてしまう。
とうとう大政奉還が成る。
慶喜の英断に涙する勝。
しかし、薩長は徳川はつぶす気だ。
この機会を逃すはずがない。
慶喜は大坂で一戦交えるかと思われた。
しかし、みんなをだまして、江戸へ帰ってきてしまう。
それを叱る勝。
慶喜は勝に、あとは頼むとしか言わない。
鳥羽伏見の戦いは惨憺たる様相だ。
江戸では毎日のように評定が開かれる。
小栗上野介を頭に主戦論だ。
それを一夜にして慶喜は恭順論にしてしまう。
そんななか勝は陸軍総裁に。
河童が陸にあがるようだと、最初は固辞していた勝。
だが、幕府・薩摩以前に日本の国だ。
まずは蛇のように巻きつくフランスを振り払いたいと考える。
* * *
いろんな場面で、勝の考えが試されていく。考えの違いに松本良順とも険悪に。
しかし、最後は“赤誠”の二文字が浮かび上がる。
勝もまた武士として“初一念”が貫徹されていると感じないではいられない。
