2008年5月1日木曜日

天地人

 次に読んだのが、来年のNHK 大河ドラマの原作。
 上杉謙信の弟子であり、謙信の跡を継ぐ上杉景勝の執政となった直江兼続の物語だ。
  この作品、真田贔屓のオイラにとって、真田があまりいい形で登場していないのが引っかかる。そのなかで、幸村だけは兼続の“ 義”の教えを胸に戦っていく。ということになっている。まぁ客観的に見れば、上杉贔屓の人からすれば“ 表裏比況の者”ということになってしまうのかも知れないが…。何となく真田太平記に対するアンチテーゼ的な作品にも感じる。
 内容は思った以上 に、あったことを簡潔に記されている部分が多くて、兼続たちがその時どう思っていたのかという、感情面の描写に乏しい感じがした。なのでドラマ化するにあ たっては、創りこみやすいように感じる。いくらでも肉付けができると感じた。家康東下から関ヶ原終戦までの兼続の機微を、もっとドラマチックに描いてもよ かったんじゃないかなぁと思う。
 とにかくだ。日本人が忘れかけている“ 義”の精神が何なのか、考えさせられる作品であった。