続いて読んだのが、藤沢周平の「蝉しぐれ」。近年、藤沢作品は、山田洋次さんが映像化してから、映画やドラマ化ラッシュとなっている。
「たそがれ清兵衛」などはとても感動した。
さて、この小説は藤沢氏の代表作として、著者の紹介に必ず出てくる。
詩情豊かな描写と、主人公・文四郎が友と一緒に成長していく課程が清々しい青春小説だと言っても過言ではなかろうし、山田洋次監督の藤沢周平三部作の根底には、この作品が流れていると言っていいだろう。
“ 秘剣村雨”を伝授されるクダリなどワクワクしたが、なんといっても、おふくとの“ すれ違いの悲恋”が嫌味なく、哀愁を漂わせながら、クライマックスへと誘う。
一章、一章が一遍の詩のようにまとまっていて、とても読みやすく感動した。
池波正太郎、藤沢周平と読んで、“ 一平二太郎”残るはひとり。司馬遼太郎に挑戦だ!