2014年3月1日土曜日

おれの足音-大石内蔵助(上)

竹太郎、赤穂の国家老の御曹司。
奉公の娘·お幸に手を出す。
祖母が気づき、お幸は暇を出される。
そのまま、お幸親子は行方知れずに。
そればかりか、お幸は剣友·佐々木源八の許嫁だった。
その源八も脱藩。
思い詰めた竹太郎は、ふたりの行方を追って京へ。

竹太郎は京に出る。
そこには、昔なじみの服部小平次がいた。
小平次に助けられ、祇園で他の女の「味」を知る。
そして、やさぐれた佐々木源八を見つける。
諭して、小平次のもとへ。
しかし、祖父の良欽の危篤。
源八は身を隠してしまい、追うこともできず。
竹太郎は、さすがに赤穂へ戻る決心をする。

しばらくして、良欽が亡くなる。
跡を襲い、竹太郎は大石内蔵助良雄と、名を改める。

七年が経った。
内蔵助はリッパな国家老に成長した。
赤穂の殿様·浅野内匠頭が結婚。
江戸家老の叔父·大石頼母良重に呼ばれて江戸へ。
その途中、久しぶりに京へ。
小平次と福山へ。
水茶屋で遊ぶ。
小平次は工芸に秀でている。
町人になりたいと、密かに思っている。

内匠頭と内蔵助。
江戸で初めて対面。
国の政治のことを細かく聞きたがる。
内蔵助は茫洋。
歯がゆく思う内匠頭。

江戸を離れる日。
叔父の良重は健在で、祖父を思わせた。
なぜか、内蔵助は江戸を離れるのがためらわれた。
出発して間もなく、早馬が。
叔父·良重が急に倒れ、亡くなってしまう。

さらに数年後。
小平次には兄·平太夫がいる。
内匠頭の小性。
病弱。
快方かと思われた平太夫。
急逝。
父も追うように死に、小平次が家督を継ぐ。
逃げ出そうとする小平次。
服部家を考えた内蔵助。
そんな小平次にきつく対する。
江戸へトバしてしまう。

内蔵助が結婚。
りくは大女。
どう「扱うか」困っている。

京へ。
馴染みの刀屋に呼び止められ茶飲み話。
そこへやさぐれた若い浪人。
祖父の形見の刀を買ってくれという。
「女の影」。
感じるものがあった内蔵助。
形見をおさめさせ、その分の金を「貸す」。
浪人は「中山安兵卫」と名のる。
必ず「返します」。
内蔵助はニコニコと見送った。

江戸へ。
小平次が、何やら細工物で儲けた話。
そのうわさが流れていた。
内匠頭の耳に入る前に、内蔵助がきつ〜い裁きを降す。
恨む小平次。
しかし、それは内蔵助が利かした気転だった。
*   *   *
内蔵助の人柄が、とても爽やかだ。
頼りなさそうでいて、芯はしっかりしている。
若気のいたりも、周囲の人々に見守られ助けられる。

そこは、あの堀部安兵衛とも通じるものがあったのか、内蔵助が若い安兵衛にあったときの対応にあらわれているような気がする。