降将ではあるが厚遇を受ける。
狐鹿姑とは友情が芽生える。
劉徹は李陵の一族を族滅。
絶望。
這い上がる。
そして戦人となる。
狐鹿姑が単于となる。
李陵は頭屠と並ぶ将軍へと成長していく。
蘇武。
狼の徹は友のような存在に。
北海の北。
人の住めるような寒さではない。
冬の越し方を工夫する。
何年もひとり。
しかし、蘇武は生きる喜びを、いつしか見出してゆく。
司馬遷。
史書を書き上げ続ける。
帝に本紀を見せることに。
劉徹は読みふける。
連綿とした帝の系譜。
そして劉徹の記述も鮮やかだ。
歴史書として完璧。
劉徹は桑弘羊にも読ませる。
劉徹。
体が懈く、気分がすぐれない冬。
政務を気性に左右されながら行うことが多くなる。
死を恐れている。
天子であれば死ぬことはないとも思っている。
死ねば新しい都で暮らすとも思っている。
* * *
李陵と蘇武が邂逅。それは、おだやかではある。
ともに何かを失い、違う人生を生き始めていた。
お互いを尊重しながらも相容れない。
李陵、蘇武をはじめ司馬遷。
頭屠、ふりかえれば衛青や霍去病。
一度は死に、その死を乗り越えた。
だから死を恐れないのか。
共通してることは“諦念”か。
だから強く生きるられるのか…。
それらの人々に強く影響を与えている帝・劉徹。
その彼が一番、死を恐れている。
