蘇武。
一度は自死を試み、助けられる。
単于・且てい侯は再三降伏を促す。
それを拒み野に降る。
そこは極寒の地。
ほぼ本能で生き延びていく。
いくつかの冬を越えたくましく生きぬていてゆく。
李陵。
霍去病とまではいかないが頭角を現す。
しかし、かつての軍の姿はない。
輜重隊を拒む。
討って出ることを帝に上奏。
息を呑む廷臣たち。
帝は痛快に思ったようだ。
五千の歩兵だけで敵地奥深く進む。
善戦したものの囚われの身。
一度は死を覚悟。
敵将で単于・長子の狐鹿姑に諌められ、匈奴に降る。
司馬遷。
李陵が降ったことを肯定。
腐刑に処せられる。
理不尽にもがき苦しむ。
中書令に任官、書記のようなものか。
冷静な目で帝や廷臣たちを記録していく。
家では、父の遺志を継ぎ、史書を書き続ける。
桑弘羊。
血を吐く。
徐々に回復。
帝が心配し、大司農を解き軽い役職に。
余裕ができた。
目に止まったのは司馬遷の報告書。
今の司馬遷は語るに足る。
桑弘羊は腹を割って話をした。
それは、ほぼはじめて事だった。
* * *
匈奴に降ることを、潔しとしなかった蘇武は、北の極寒の地で生き抜いてゆく。
一方、善戦したものの死ぬことを潔しとしなかった李陵は、囚われ降将となる。
ふたりのとった行動は同じでも、想いは真逆だ。
この二人が邂逅を果たすとき、どのように感情が交錯するのか…。
ただ、二人に共通することがある。
それは、死ぬことを潔しとしなかったことだ。
それは司馬遷にも言えること。
死を恐怖することは、人として当たり前だが、それを克服した人間は強い。
劉徹はどうなのか…、どうなるのか。
個人的には蘇武が、どうなるのか気になっている。
それと狼の徹がとても気に入っている。
