鉄太郎は性格は豪快だ。
寺の鐘を持って帰ろうとした。
和尚は冗談でいったことを本気にした。
意地でも曲げない。
父が仲裁に入って事なきを得た。
父が招いた井上清虎に師事。
北辰一刀流を学ぶ。
書も熱心に習う。
入木道五十二世を襲名。
なんと若干十五。
父が亡くなる。
後を異腹の兄・鶴次郎が継ぐ。
江戸へ帰る。
大勢の弟と狭い部屋へ押し込まれる。
恵まれない生活。
兄への憤り。
そんな折、井上が江戸へ。
北辰一刀流・千葉周作の玄武館へ。
きびしい修業の日々。
そこで清河八郎と出会う。
兄との溝は広がるばかり。
井上のはからいで、弟たちと家を出る。
小石川に小さい家を構える。
…で挨拶回り。
一件から異音。
槍の稽古の音。
それに感服した鉄太郎。
音の主、山岡静山に弟子入り。
玄武館と静山の道場をかけもち。
意気軒昂。
しかし、静山突然の死。
弟の謙三郎は高橋家に養子に出ていた。
この弟が後の“高橋泥舟”。
鉄太郎は、妹の英子と結婚。
山岡家を継ぐ。
黒船来航の影響で講武所ができる。
鉄太郎も井上の推挙で講武所へ。
他流とも切磋琢磨する日々。
世は刻々と幕末へ。
* * *
鉄太郎は攘夷派だが、幕臣である以上、清河八郎らとは一線を引いていたようだ。千葉道場はじめ、槍の山岡静山に師事。
さらに浅利又七郎の一刀流道場にも通っている。
禅も熱心にしていた。
女も極めようと吉原に通い詰めたらしい。
すべて、己を高めるため。
すさまじいまでの求道心だ。
