2016年6月6日月曜日

命もいらず名もいらず(幕末編)

小野鉄太郎の父は飛騨の郡代。
鉄太郎は性格は豪快だ。
寺の鐘を持って帰ろうとした。
和尚は冗談でいったことを本気にした。
意地でも曲げない。
父が仲裁に入って事なきを得た。

父が招いた井上清虎に師事。
北辰一刀流を学ぶ。
書も熱心に習う。
入木道五十二世を襲名。
なんと若干十五。

父が亡くなる。
後を異腹の兄・鶴次郎が継ぐ。
江戸へ帰る。
大勢の弟と狭い部屋へ押し込まれる。
恵まれない生活。
兄への憤り。
そんな折、井上が江戸へ。
北辰一刀流・千葉周作の玄武館へ。
きびしい修業の日々。
そこで清河八郎と出会う。

兄との溝は広がるばかり。
井上のはからいで、弟たちと家を出る。
小石川に小さい家を構える。
…で挨拶回り。
一件から異音。
槍の稽古の音。
それに感服した鉄太郎。
音の主、山岡静山に弟子入り。
玄武館と静山の道場をかけもち。
意気軒昂。
しかし、静山突然の死。
弟の謙三郎は高橋家に養子に出ていた。
この弟が後の“高橋泥舟”。
鉄太郎は、妹の英子と結婚。
山岡家を継ぐ。

黒船来航の影響で講武所ができる。
鉄太郎も井上の推挙で講武所へ。
他流とも切磋琢磨する日々。
世は刻々と幕末へ。
*   *   *
鉄太郎は攘夷派だが、幕臣である以上、清河八郎らとは一線を引いていたようだ。
千葉道場はじめ、槍の山岡静山に師事。
さらに浅利又七郎の一刀流道場にも通っている。
禅も熱心にしていた。
女も極めようと吉原に通い詰めたらしい。
すべて、己を高めるため。
すさまじいまでの求道心だ。