鉄舟はその意を汲み奔走。
江戸を火の海から救うべく動く。
勝海舟に談判。
ノリ気ではない勝。
しかし鉄舟の熱意に決心する。
益満休之助の案内で駿府へ。
清水次郎長らの助けを経る。
西郷隆盛と談判。
真正面からぶつかる。
その甲斐あって無血開城が成立。
明治維新。
徳川家は静岡へ転封。
移動だけでも大事業だ。
それに火種はまだくすぶっていた。
彰義隊が上野で。
榎本武揚は艦隊を率いて北へ。
鉄舟は東奔西走。
日本の安寧のため調整役を努める。
“精神満腹”。
仁を以って様々な人々を説いていく。
静岡に移った旗本たち。
食い扶持探し。
“茶”だ!
茶の栽培を牧之原に推進する。
しかし、それには金が必要。
勝海舟に相談。
その変わりに明治天皇の侍従に。
20年勤めることになる。
そして、鉄舟は精神を高めている。
禅。
星定和尚や滴水和尚に参禅。
厳しい禅問答。
浅利又七郎の影に立ち向かう。
商人の平沼専蔵の言葉がヒントに。
フッと力が抜けたように大悟した。
剣。
大悟した次の日。
浅利又七郎の影と闘う。
今までと違う手応え。
本人と試合。
とうとう浅利に勝つ。
一刀流を継ぐ。
そして新しい流派・無刀流を開くに至る。
書。
鬼のように書いた。
フスマ千二百双とか。
一日に何千枚書くことも。
筆致も速い。
落款を押す弟子が間に合わないほど。
看板の揮毫も。
思いついたことを自由に。
今際の際まで弟子に稽古をつけた。
座禅を組んだまま絶命。
* * *
酒も浴びるほどの大酒飲みだったようだ。いろいろ武勇伝が書かれている。
今ではとても考えられない。
禅剣書。
侍の本分だろうこの三つを極めた山岡鉄舟。
文字通りの“ラストサムライ”だろう。
