次々に倒れる奴隷たち。
ヴァンも例外でない。
しかし奇跡的に生き残り、岩塩鉱から脱出。
ひょんなことから出会った赤ん坊。
その赤ん坊ユナを連れて逃亡。
途中、足を挫いた青年トマと出会う。
飛鹿を逃がしたと言う。
その理由からヴァンは飛鹿を取り戻してやる。
それが縁でトマの故郷に厄介になることに。
岩塩鉱の事件から数日後。
ホッサルは調査に入る。
狂犬ノ病?
いや、古オタワル王国を滅ぼした黒狼熱。
ほぼ断定したホッサル。
ほぼ全滅の奴隷たち。
しかしヴァンの存在が明らかに。
付き人のマコウカン。
後追い狩人のサエ。
ふたりにウァンの跡を追わせるのだが…。
* * *
医療ファンタジーと、ひとことで言ってしまうのは、おこがましいか。生き残ったヴァンとユナ。
ふたりには大きな変化と共通点が備わった。
病とは何か。
その土地で暮らす人とびとにとって問題ないもの。
侵略、移民によって、それは救いのないものに化す。
さらに、それを兵器とする愚かさ。
著者が伝えようとしたことは、おぼろげに理解できる。
ファンタジーで表現した分、病の構造が単純明快になった。
ただその分、終わり方がしっくりこなかったというか…。
翻れば、あの終わらし方しかなかったのかな、とも思う。
う〜ん。これが本屋大賞を獲ったのかぁ。
