児玉源太郎は、意を決して旅順へ。乃木将軍から統帥権を“借用”し、一気に二〇三高地を攻める。
強力な28cm榴弾砲。
それを、無理矢理近場へ持っていき、ガンガン撃ちまくる。
児玉は乃木軍参謀陣にうとまれながら、一見無茶な作戦を強行。
しかし、今までの無能な力押しの作戦から、強行ではあるが、理にかなった作戦だった。
児玉は、乃木軍司令部のように、後ろでぬくぬくとしていなかった。
前線を視察し、現状を、自分の足で把握するよう努めた。
結果、あれだけ苦戦した二〇三高地は、二日ぐらいで陥落。
さらに、28cm榴弾砲で旅順港を狙う。
当てずっぽうの弾が、敵艦に当たっていく。
上により、旅順艦隊は壊滅。
これにより、東郷艦隊は艦隊整備のため、日本へ帰れることに。
しかし、バルチック艦隊の動向が気になる。
真之は、一時的に東京に帰京。
…が、バルチック艦隊で頭がいっぱいだ。
天井ばかりにらんでいる。
バルチック艦隊は、そのころスリランカにいる。
敵将・ロジェストウェンスキーは皇帝に媚び、寵愛を受けていた。
そして、バルチック艦隊の司令官になる。
…望んだかどうかは別として。
器量は小さく、いつも怒鳴ってばかり。
出発して、バルト海から大西洋を南下。アフリカ喜望峰を経由する。
ドッガーバンクで、イギリス漁船を日本軍と勘違い。
メッタ撃ち。
イギリス激怒。
日本との同盟もあって、大抗議&大妨害。
寄る港、寄る港、ことごとく総スカン。
艦隊がなくなったとはいえ、旅順要塞は落ちてはいない。
ロシア軍も勇猛に戦った。
しかし、督戦していた士官が戦死。
これを機に、敵将の気持ちが萎えはじめる。
まだ十分に戦えるのに、降伏してしまう。
遼陽付近は、膠着状態のまま冬営に入る。
秋山支隊は、左翼・黒溝台付近に展開している。
さかんに騎兵を使っての諜報活動。
一部などは、ロシア軍の後ろに回り込んで、鉄橋を爆破したりするという大活躍。
ロシア側は、グリッペンベルグ大将を派遣。
コサック大隊が左翼に迫る。
この地方の寒さは半端でない。
好古は諜報で、コサックが押し寄せてくることを再三、司令部へ報告する。
しかし司令部は、こんな寒さでは敵も戦えないと思い込んでいた。
報告を黙殺。
好古兄ちゃん大ピンチ!!
* * *
児玉源太郎が盟友・乃木希典を救う。乃木将軍は偉人として、いろいろと逸話が多い人物だけれど、そうでもなかったということか。
児玉が乃木を救ったことはひとつの賭けだった。当時はタブーとされたらしく、児玉源太郎は英雄としては語られていない。
話には聞いたことがあったけれど、バルチック艦隊って、ほぼ地球一周してきたような大航海をしたのだねぇ。それだけでもすごい。でもそれが、ある意味命取りになったのか。
さぁ、とうとうコサック騎兵隊が好古を襲う。ほとんど絶望的。兄ちゃんはどうシノいだのか!?