2010年1月6日水曜日

坂の上の雲(五)

 児玉源太郎は、意を決して旅順へ。
 乃木将軍から統帥権を“借用”し、一気に二〇三高地を攻める。
 強力な28cm榴弾砲。
 それを、無理矢理近場へ持っていき、ガンガン撃ちまくる。
 児玉は乃木軍参謀陣にうとまれながら、一見無茶な作戦を強行。
 しかし、今までの無能な力押しの作戦から、強行ではあるが、理にかなった作戦だった。
 児玉は、乃木軍司令部のように、後ろでぬくぬくとしていなかった。
 前線を視察し、現状を、自分の足で把握するよう努めた。
 結果、あれだけ苦戦した二〇三高地は、二日ぐらいで陥落。
 さらに、28cm榴弾砲で旅順港を狙う。
 当てずっぽうの弾が、敵艦に当たっていく。

 上により、旅順艦隊は壊滅。
 これにより、東郷艦隊は艦隊整備のため、日本へ帰れることに。
 しかし、バルチック艦隊の動向が気になる。
 真之は、一時的に東京に帰京。
 …が、バルチック艦隊で頭がいっぱいだ。
 天井ばかりにらんでいる。

 バルチック艦隊は、そのころスリランカにいる。
 敵将・ロジェストウェンスキーは皇帝に媚び、寵愛を受けていた。
 そして、バルチック艦隊の司令官になる。
 …望んだかどうかは別として。
 器量は小さく、いつも怒鳴ってばかり。
 出発して、バルト海から大西洋を南下。アフリカ喜望峰を経由する。
 ドッガーバンクで、イギリス漁船を日本軍と勘違い。
 メッタ撃ち。
 イギリス激怒。
 日本との同盟もあって、大抗議&大妨害。
 寄る港、寄る港、ことごとく総スカン。

 艦隊がなくなったとはいえ、旅順要塞は落ちてはいない。
 ロシア軍も勇猛に戦った。
 しかし、督戦していた士官が戦死。
 これを機に、敵将の気持ちが萎えはじめる。
 まだ十分に戦えるのに、降伏してしまう。

 遼陽付近は、膠着状態のまま冬営に入る。
 秋山支隊は、左翼・黒溝台付近に展開している。
 さかんに騎兵を使っての諜報活動。
 一部などは、ロシア軍の後ろに回り込んで、鉄橋を爆破したりするという大活躍。
 ロシア側は、グリッペンベルグ大将を派遣。
 コサック大隊が左翼に迫る。
 この地方の寒さは半端でない。
 好古は諜報で、コサックが押し寄せてくることを再三、司令部へ報告する。
 しかし司令部は、こんな寒さでは敵も戦えないと思い込んでいた。
 報告を黙殺。
 好古兄ちゃん大ピンチ!!
*   *   *
 児玉源太郎が盟友・乃木希典を救う。
 乃木将軍は偉人として、いろいろと逸話が多い人物だけれど、そうでもなかったということか。
 児玉が乃木を救ったことはひとつの賭けだった。当時はタブーとされたらしく、児玉源太郎は英雄としては語られていない。
 話には聞いたことがあったけれど、バルチック艦隊って、ほぼ地球一周してきたような大航海をしたのだねぇ。それだけでもすごい。でもそれが、ある意味命取りになったのか。
 さぁ、とうとうコサック騎兵隊が好古を襲う。ほとんど絶望的。兄ちゃんはどうシノいだのか!?