2011年10月17日月曜日

子産(下)

果たして、子国は引退を覚悟し、子駟に意見する。
そこへ反乱の徒が。
子国は勇敢に立ち向かうが、倒される。

首謀者は、以前から子駟に反感を抱いていた。
しかし、そこには黒幕がいた。
七穆の末席にいた子孔だ。

子産は宮廷の変を知ると、素早く行動する。
まず第一に父よりも君主である簡公を助けた。
これにより、子孔の思惑は大きくはずれる。

子産は若干だが、執政の臣の仲間入りをする。
絶妙なバランスで鄭の内外政を取り仕切っていく。
いつしか時代の主権は、君主から大臣たちへ。
そして、とうとう晋と楚の和平が成る。

子産は“礼”というものを確立する。
*   *   *
子産は後進を育てることはできなかった。
それは子産を尊敬した孔子に言えること。
それだけ“礼”といものを伝えるのは、難しいということか…。

子産はすごい人。
だが、反対を押し切って彼を登用した子皮はもっとすごい人だった。
素晴らしいリーダー。
それは適材適所に人材を登用し、その人に絶対的な信用を置ける人。
…と孔子が言ったらしい。

紀元前に“礼”というものが確立されていた。
しかし、それを守り、あるいは実行することが、いかに難しいことか…。