2012年8月11日土曜日

天地明察

徳川も四代・徳川家綱の治世。
神社の絵馬の音。
渋川春海はソロバンを片手に這いつくばっていた。
絵馬の問題を解くためだ。
城への出仕時間。
泣く泣く問題を持ち帰る。
次に来たときには、絵馬にさらりと答えが書いてある。
この答えの主を探し歩く。

村瀬塾にその人は出入りしていた。
渋川春海は設問勝負を挑む。
しかし、それは誤った問題。
腹を切ろうとまで考える春海。
しかし、えんに止められる。
改めてちゃんとした問題を作ると約束する。

渋川春海。
本名・安井算哲。
碁打ち。
しかし算学に傾倒していた。
このときの老中・酒井忠清に見出される。
その奥には、あの保科正之が…。
それは北極出地。
正しい緯度の測定。
それは大いなる“勝負”のはじまりだった。
*   *   *
オイラは数学は苦手。
しかし、それに情熱を傾けた人々の熱い魂を感じた。
関に出した春海の設問は、誤謬ではなく無限の可能性を秘めていた。
その設問は、大波となってクライマックスへと返す。
当たり前だと思っていたものに、疑問を抱く。
それは、新しい発見のスタートラインだ。