ここずーっと「宇宙兄弟」をマンガで読んでいる。
やっぱ基本“宇宙もの”は大好物だ。
「じゃあ、SF読めよ!」と突っ込まれそうだが…。
ずっと気になっていた表題作。
池井戸潤といえば“半沢直樹”。
このほど、その勢いに乗って文庫化された。
あれほど話題になったドラマを、自分は見なかった。
その原作にも目をくれず、早速、本作を手に取った次第。
*
佃は元・ロケットエンジンの研究者。
挫折し、父の会社である佃製作所を継ぐ。
社業は佃が注力する技術力で保っていた。
そんなある日。
京浜マシナリーから受注をカットされる。
さらに、突然の特許訴訟。
ナカシマ工業から訴えられてしまう。
しかし、そんないわれはない。
佃たちは敢然と立ち向かうのだが…。
* * *
話に引き込まれた。
“半沢直樹”が人気があるのも納得。
前半は特許訴訟の駆け引き。
そこからの思わぬ展開。
昔の大きな夢に向かって佃が動きだす。
社内外の弊害を乗り越えながら、それは、いつしか会社全体の夢にオーバーラップしてゆく。
自分自身、この小説に出てくる“会社”という組織に組み込まれている一人して、登場人物たちにとても親近感が湧く。
色々なタイプ人物が出てくるが、果たして自分はどんなタイプなのか。
この状況だったら自分はどちらの立場に立つのか…。
佃や財前や殿村の発するセリフにはグっとくるものがあった。
