2019年6月11日火曜日

岳飛伝(十六)戎旌の章

狄成と項充。
沙門島に。
余生なのか。
李俊がいなくなったのだ。
“死に場所”をあきらめかけていた。
しかし、その機会がやってくる。

胡土児。
北辺で命を狙われる。
“徒空”に助けられる。
貸し借り無しか。
金からの“居なくなる”…
それを模索し始める。

岳飛と秦容✕南宋。
金✕梁山泊。
散発な戦いは大きなうねりに。
兀朮と呼延凌は消耗戦を覚悟する。

王清。
耿炎を伴い炳成世と会う。
そこに梁紅玉がいた。
時は過ぎた。
“気持ち”は残っていた。
だが、ただそれだけだった。
お互いすでにわだかまりはない。
所望されて笛を吹く。
皆、泣いていた。

呼延凌。
肌が粟立つ。
赤い矢が青鶻旗に突っ込む。
兀朮が宙を舞う。
そして、気が付けば敵中の史進を抱いていた。
*   *   *
兀朮が、そして史進が倒れたのか。
これを書いている今でも、信じられない。信じたくない。
史進だけは生きていてほしいと願うのは間違いか。
「…でも、なにか食いたい」
と言って、目を覚ましてほしいと願う。

とうとう。
とうとう、最終巻に足を踏み入れる。
心したて頁をめくりたい。