シチリア—すぐに思い浮かぶのは、クリストファー・ランバート主演の“シシリアン”に代表されるようなイタリアンマフィアの島。紀元前、ローマとカルタゴはここを取り合った。第一次ポエニ戦役だ。ほとんど海に出たことのない国ローマが、海運国カルタゴにほぼ初戦から勝ちまくる。船を見よう見まねでコピーして、ローマ式に実用的に改造したのだった。少し昔の日本が、自動車で世界を席巻したことと似ているなぁ。
そんななか、後の大敵となるハンニバルの父、ハミルカルがローマの前に立ちはだかる。しかし若輩で、国の信頼が薄かった彼は、結局、敗戦国の調整役として講和の場に臨むこととなった。ハミルカルはその後メキメキと頭角を現し、当時のスペインを開拓し力を蓄えていく。そしてその“力”をハンニバルが受け継ぐこととなる。
ローマが強かったのは、とにかくシステムにある。敵をも取り込もうとする姿勢。前にも書いたが、その前向きな考え方は驚愕に値すし、今の日本や世界が手本とすることが盛りだくさんだ。第一次ポエニ戦役後。ローマは、アドリア海の海賊と北辺のガリア民族を駆逐し、街道を敷設して後顧の憂いを断つ。しかしこの時点でカルタゴと再び戦はなければいけない理由はないのだが。